Company news

良い反射望遠鏡ってどんなもの?

では、性能が高い反射望遠鏡とはどんなものでしょうか?

口径が大きい

反射式に限らず、天体望遠鏡では対物レンズ(対物鏡)の口径が大きいことが重要です。これは、口径が大きければより多くの光を集めることができ、より暗い星まで見ることができるためです。さらに、口径が大きければより細かいものが見える(倍率が上げられる)という2つの理由によります。

正確な放物面の対物鏡

しかし、ただ大きいだけでは十分ではありません。球の一部を切り取ったような球面の鏡では、レンズと同じような球面収差(きゅうめんしゅうさ)(「光のなぞ:光を精密に集めるのは大変!」参照)が発生して、像がぼけてしまうのです。このため、反射望遠鏡の対物鏡には、球面ではないカーブを持つ、放物面鏡が用いられます。放物面鏡は、球面鏡にくらべて周辺の方が焦点距離(しょうてんきょり)がやや長くなっていて、遠いところから来る光を1点に集めることができます。ですから、対物鏡が正確な放物面になっていることが、性能の良さにとって重要です。

なお、「光のなぞ:レンズを使った道具」で紹介したように、望遠鏡の倍率は以下の式で計算します。
「対物レンズ(対物鏡)の焦点距離(しょうてんきょり)」÷「接眼レンズの焦点距離(しょうてんきょり)」
つまり、望遠鏡では原理的に、果てしなく高い倍率も可能なのです。しかし、細かいところが見えなければ、倍率を上げてもただぼけてしまうだけになります。つまり倍率は、望遠鏡の性能を示す基準にはならないのです。

気流の良い場所で使う

どんなに優れた望遠鏡でも、どうしてもさけられない問題があります。それは、私たちのまわりにある地球の大気です。大気は常にゆれ動いているため、星からの光もゆれ動きます(地上で星がかがやいて見えるのはこのためです)。この大気の動きは、星をくわしく観察するにはたいへんなじゃま者なのです。
そこで、自由に移動できない巨大な望遠鏡は、できるだけ大気にえいきょうされないような場所に作ります。すばる望遠鏡など、研究用の大望遠鏡が空気のうすい高山に設置されているのはこのためです。
さらに、大気けんの外に望遠鏡を置けば、大気のえいきょうをまったく受けないため、地上の望遠鏡に比べてすごい性能を発揮できます。この目的で作られたのが「ハッブル宇宙望遠鏡」などの、宇宙望遠鏡です。



前:これ以上 次:これ以上

News

お問い合わせ

Tel: +86 18690745264

QQ: 3050894351

メールボックス: 3050894351@QQ.com

住所: 深圳市龍華區天匯大廈